堺筋本町で出会う静寂と旨味の一杯。「らーめん久遠」の熟玉塩そばを味わう

大阪・堺筋本町。オフィス街の喧騒の中、船場センタービル地下にひっそりと佇む人気店が「らーめん久遠」です。2020年のオープン以来、ミシュランガイドのビブグルマン掲載や食べログ百名店選出など、高い評価を獲得している実力派ラーメン店として知られています。
今回いただいたのは、お店の看板メニューのひとつである「熟玉塩そば」。
店名の「久遠」が示すように、どこか時間がゆっくり流れるような空気感の中で味わう一杯は、単なるラーメンの枠を超えた“料理”でした。
もくじ(CONTENTS)
駅直結とは思えない静謐な空間

らーめん久遠は、大阪メトロ堺筋本町駅の6・7番出口直結という抜群の立地にあります。船場センタービル3号館地下2階に位置しながら、店内は驚くほど落ち着いた雰囲気。席数は8席とコンパクトで、一人ひとりがラーメンと向き合える空間づくりが徹底されています。
実際に訪れて感じたのは、「ラーメンを静かに味わってほしい」という店主の想い。レビューでも「禅寺のような空間」「食事に集中できる雰囲気」と評されており、その評価に大きく頷けました。
黄金に輝く熟玉塩そば

着丼した瞬間、まず目を奪われるのが透き通った黄金色のスープ。
久遠の塩そばは、近江黒鶏を中心に、貝や和風だしを組み合わせたトリプルスープが特徴。素材の旨味を丁寧に重ね合わせたスープは、派手さではなく奥深さで勝負するタイプです。
一口すすると、鶏のコクがふわりと広がり、その後から貝の旨味が追いかけてきます。塩ダレは決して強すぎず、出汁の輪郭を美しく引き立てる絶妙なバランス。
最近のラーメンに多いインパクト重視の味わいとは対極にあり、身体にじんわり染み込むような優しさがあります。「毎日でも食べたくなるラーメン」そんな表現がぴったりの一杯です。
自家製熟成多加水麺の存在感
スープと並ぶ主役が、自家製の熟成多加水麺。
久遠では、3種類の国産小麦をブレンドし、特注の手打ち式製麺機を用いた自家製麺を提供しています。もっちりとした弾力と、なめらかな喉越しが特徴です。
塩スープとの絡みも秀逸。
麺をすするたびにスープの旨味が持ち上がり、口の中で小麦の香りと出汁の風味が見事に調和します。
後半になるにつれて麺とスープがさらに馴染み、味わいが変化していくのも面白いポイントでした。
熟玉は必食レベル
今回注文した熟玉塩そばの「熟玉」も非常に印象的。
箸を入れると、とろりと半熟の黄身が現れます。濃厚ながらも上品な味付けで、スープの繊細さを損なうことなく旨味をプラスしてくれます。
塩そばそのものの完成度が高いだけに、味玉の存在がより際立ちます。初めて訪れる方には、ぜひ熟玉入りをおすすめしたいところです。
3種のチャーシューが織りなす贅沢感
トッピングにも抜かりはありません。鶏チャーシュー、豚肩ロース、豚バラと、異なる個性を持つチャーシューが楽しめる構成。レビューでも高く評価されており、それぞれ異なる食感と旨味が味わえます。
繊細な塩スープの中で、それぞれがしっかりと存在感を発揮しながらも決して主張しすぎない。まるでコース料理のような完成度を感じさせます。
【店舗情報】

店名:らーめん久遠
住所:大阪市中央区船場中央1-4-3 船場センタービル3号館B2F
営業時間:11;00~15:00
定休日:日曜日
【編集後記・まとめ】ラーメン好きなら一度は訪れたい名店

らーめん久遠の熟玉塩そばは、派手な個性や強烈なインパクトではなく、素材の力と丁寧な仕事で魅せる一杯でした。ミシュランのビブグルマンや食べログ百名店に選ばれる理由も納得。堺筋本町周辺でランチに迷ったなら、ぜひ足を運んでほしい一軒です。
静かな店内で黄金色のスープを一口すすれば、忙しい日常を忘れるような贅沢な時間が待っています。「ラーメンを食べる」のではなく、「一杯の料理を味わう」。そんな体験ができるのが、らーめん久遠の熟玉塩そばでした。
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