論理的思考を飛躍させる!「ディベート思考」のススメ

「客観的な判断が難しい」「いつも一つの視点だけで考えてしまう」……そんな悩みはありませんか? 仕事や日常の意思決定で役立つ強力な思考法、それが「ディベート思考」です。本来、ディベートは2人以上で賛成・反対に分かれて議論するものですが、ここではその特徴を活かした「ひとりディベート」のやり方を中心に、その魅力をご紹介しましょう。
もくじ(CONTENTS)
1. ディベート思考とは?

ディベート思考とは、あるテーマ(論題)に対して「賛成」「反対」両方の立場から意見を出し合うことで、論理的な理解力を高める思考法です。 物事を多角的に捉え、より良い結論を導き出すためのトレーニングとして非常に有効です。
2. 「ひとりディベート」の実践ステップ

自分一人でも実践できる5つのステップをご紹介しましょう。
① 論題を設定する
まずは検討したい事柄を決めます。「未来の働き方はどうなる?」といった漠然としたものではなく、「営業部門にリモートワークを採用すべきである」のように、「〇〇すべきである」という具体的なアクションにつながる形式がおすすめです。
② 賛成意見を出す
次に、論題に対して賛成の立場に立ち、思いつく限りのメリットを書き出します。5分間などの制限時間を決めて集中して出すのがコツです。
賛成意見の例
- 通勤&移動時間を削減できるので、その分、多くの顧客先を回ることができる
- 営業社員の席をフリーアドレスにすることで、オフィス面積を削減することができる
- 課内の打ち合わせやミーティングは、リモート会議ツール(Teams)で行えば問題はない
③ 反対意見を出す
今度は反対の立場になり、デメリットや、先ほど出した賛成意見に対する反論を書き出していきます。
反対意見の例
- 営業マンひとりひとりの様子を上司やメンバーが把握しづらくなる
- 毎日の業務記録を必ず書面で作成・上司に報告する必要がある
- 内勤者は毎日出勤なのに、営業マンだけリモートワークを認めるのはどうか…という社内の意見がある
④ 賛成と反対を繰り返す
さらに賛成の立場に戻って反対意見に反論するなど、このプロセスを繰り返します。これを繰り返すことで、今まで見えていなかった重要な争点が浮かび上がってきます。
⑤ 結論を出す
最後に、中立の立場から全体の議論を振り返ります。どちらの意見がより説得力があるかを判断し、最終的な意思決定を行います。
結論の例
試験的に、週に3日間(火・水・木曜日)は、営業マンのリモートワークを認めることとする。週初めの月曜日と週末の金曜日は、これまで通りオフィスに出勤してから営業活動を行うこととする。
3. 思考のヒント:メリット・デメリットを可視化する

ディベート思考を身につけるには、物事のメリット・デメリットを俯瞰して見つめる能力が欠かせません。
日常のちょっとした選択でも、頭の中だけで完結させず、ノートやツールに書き出して整理する習慣をつけましょう。
メリットとデメリットを偏りなく捉えられるようトレーニングすることで、より精度の高い判断が可能になります。
まとめ
ディベート思考を取り入れることで、一方的な思い込みを排除し、「納得感のある結論」を導き出せるようになります。 まずは、身近な課題を「〇〇すべきか?」という形に落とし込み、ひとりディベートから始めてみませんか?
【参考文献】
思考法図鑑 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60
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