朝も昼も、船場で一杯の“本気讃岐”「讃岐立ち食いうどん きりん屋 本町本店」

オフィスビルが立ち並ぶ大阪・平野町。朝7時、まだ街が本格始動する前から、暖簾の向こうには湯気と人の気配がある。「讃岐立ち食いうどん きりん屋 本町本店」は、香川の食文化を大阪のビジネス街に根付かせた一軒だ。

2018年のオープン以来、立ち食い×本格讃岐という明快なコンセプトで支持を集め、「食べログ うどん WEST 百名店 2024」にも選出。回転の速さと完成度の高い一杯は、忙しい朝やランチタイムの強い味方である。

いりこ出汁が主役。大阪に寄り添う讃岐うどん

きりん屋の核にあるのは、いりこ(煮干し)を効かせた澄んだ出汁。関西らしい柔らかさを保ちながらも、香川由来の輪郭ある旨味がしっかりと立つ。

中細麺は茹でたて提供が基本。ツルッとした喉越しと、噛み進めるほどに感じる小麦の甘みが心地よい。立ち食いながら“雑”にならないのは、この基礎設計の確かさがあるからだ。

実食① 和牛肉ぶっかけうどん─ 甘辛肉×冷や出汁の幸福な接点

冷たいぶっかけにのるのは、軽く炊き上げた和牛。脂は過不足なく、噛めば甘みがじわりと広がる。いりこ出汁のキレが後味を引き締め、牛の旨味を重くさせないのが印象的だ。

麺と肉、出汁の温度差が生むコントラストも楽しく、暑い日には特に推したい一杯。卓上の天かすや七味で、味の層を足していくのもきりん屋流。

実食② 釜玉明太バターうどん─ “和風カルボナーラ”の完成形

SNSやレビューで“名物”と語られる一杯。茹でたて麺に卵を絡め、明太子とバターでまとめ上げる構成は、まさに和風カルボナーラ。

バターのコクは前に出すぎず、明太子の塩味と卵のまろみが麺の甘さを引き立てる。勢いよく混ぜ、無心ですすりたくなる中毒性がある。初訪問なら必食だ。

立ち食いだからこその“合理美”

店内はカウンターのみの立ち食い22席。注文は口頭先払い、受け取りもスムーズ。混雑時でも回転が早く、ランチタイムでも長く待つことは少ない。

朝7時から営業している点も特筆すべきで、香川の“朝うどん”文化を大阪で体現している数少ない店だ。

【店舗情報】

店名:讃岐立ち食いうどん きりん屋 本町本店

住所:大阪府大阪市中央区平野町3-2-2

アクセス:淀屋橋・北浜駅から徒歩約4分

営業時間:月〜金 7:00–10:00/11:00–15:00、土 7:00–14:00

店休日:日・祝

お店の公式インスタグラムはこちら

編集後記

立ち食いで、百名店。相反する言葉を自然に成立させているのが、きりん屋の強さだ。出汁・麺・提供スピード。どれもが“働く街”に最適化されている。写真映えする派手さより、毎日通える説得力。本町でうどんを語るなら、ここを外す理由はない。

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