枝葉に惑わされない!「抽象化思考」で物事の本質と全体像を掴む方法

「目の前の作業に追われて、そもそも何のためにやっているのか見失ってしまう」「バラバラな情報をうまくまとめられない」……。そんな悩みを解決し、思考のステージを一段引き上げてくれるのが「抽象化思考」です。
今回は、個別の事象から共通点を見出し、大きなまとまりで物事を捉えるための考え方を解説します。
もくじ(CONTENTS)
1. 抽象化思考とは?

抽象化思考とは、個別でバラバラな物事の中から共通点を見つけ出し、より大きなまとまりで思考する手法です。
思考の軸には「具体」と「抽象」の2つがあります。
- 具体化思考:物事の意味や様子を細分化して、はっきり明確に考える。行動に直結する部分を考えるのに適しています。
- 抽象化思考:全体像と各部分の関係性を理解し、物事の本質的な部分を考える。なぜそれを考えるのかという「意味」を他者と共有する際に欠かせません。
仕事においては、この具体と抽象を行き来することが非常に重要です。
2. 抽象化思考を実践する4つのステップ

具体的な思考のプロセスをご紹介します。
① 思考内容をリストアップする

いま具体的に考えている情報を書き出します。例えば飲食店であれば、「店舗の掃除」「さわやかな接客」といった具体的な業務内容をリストアップします。
② 共通点を探して抽象化する

リストアップした情報の中から共通点を探し、大きな意味でのまとまりを考えます。先ほどの例であれば、掃除や接客の共通点は「快適な空間の提供」となります。さらに高いレベルでは「食を通じて人々の日常を彩るお手伝い」へと抽象度を上げることができます。
③ 階層を整理する
抽象度(まとまりの大きさ)を整理し、全体と部分がわかるような階層構造にします。複数人で議論する際、考えている階層がズレていると話が噛み合わないため、この整理は非常に重要です。
④ 全体を見て欠けている点を補う
階層を整理して高い視点から全体を眺めてみます。思考が足りていない部分があれば、逆に掘り下げて(具体化して)考えることで、プランの精度を高めます。
3. 思考のヒント:「抽象的」と「抽象化できる」の違い

ここで注意したいのは、単に内容があいまいな状態と、抽象化ができている状態は違うということです。
- 単に抽象的な状態:具体性を伴わず、思考がふわふわしていて行動に結びつかない「あいまい」な状態です。
- 抽象化できる状態:具体的な情報に基づきながら、全体像が明確に見えている状態です。
「具体」と「抽象」を自由に行き来できる状態を目指しましょう。
まとめ

抽象化思考を身につけると、目の前の作業の「真の目的」が見えるようになり、他者への説明や新しいアイデアの創出がスムーズになります。
まずは今抱えている複数のタスクを並べて、「これらに共通する目的は何だろう?」と一段高い視点から眺めてみることから始めてみませんか?
【参考文献】
思考法図鑑 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60
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