【大阪・平野町】「自家製粉石臼挽きうどん 青空blue」-都会の真ん中で出会う“小麦の青空”

オフィスビルが立ち並ぶ大阪市中央区平野町。淀屋橋と本町、肥後橋に囲まれたこのエリアは、一見すると飲食店の個性が埋もれがちだ。しかし、そんな街並みに静かに、そして確かな存在感を放つ一軒がある。

その名は「自家製粉石臼挽きうどん 青空blue」。うどんの概念を一歩も二歩も越えてくる、稀有な店だ。

石臼が回る店内…うどんは“粉”から始まる

青空blueの最大の特徴は、小麦を丸ごと仕入れ、店内で石臼挽きにする自家製粉。一般的な製粉所任せではなく、挽きたての小麦を使うことで、香り・甘み・力強さが段違いになるという。

実際、供された麺はほんのり赤茶け、どこか蕎麦を思わせる佇まい。だが一口すすれば、そこにあるのは間違いなく“うどん”。噛むごとに小麦の風味がじんわりと広がり、舌の上よりも先に、鼻腔と記憶に残る。

まずは「ざる」で…何もつけずに、塩ひとつまみ

初訪問ならぜひ試してほしいのが、「自家製粉粗挽きざるうどん」。つゆに浸す前に、塩だけで味わうことをすすめたい。

驚くのは、噛みしめた瞬間の小麦の甘さと香ばしさ。透明感のあるコシ、そして喉を通った後に残る余韻は、一般的な讃岐系とも大阪うどんとも異なる独自路線だ。

出汁はあくまで名脇役…主役は「麺」

「はまぐりと菜の花のおうどん」写真引用:お店の公式インスタグラムより

もちろん大阪らしく、出汁の完成度も高い。昆布と節を基調にしたやさしい味わいで、主張しすぎない。

温かい「かけうどん」や「きつねうどん」にしても、出汁と麺が対等ではなく、あくまで麺が主役。出汁はそれをそっと支える名脇役に徹している。

夜は“うどん割烹”酒と肴…そして〆の一杯

青空blueは夜の顔も面白い。うどん屋でありながら、一品料理や鍋料理が充実しており、うどんすきや鍋コースも人気。

日本酒や焼酎、ワインまで揃え、「良い酒を飲み、最後はうどんで締める」という大人の使い方が自然とハマる。掘りごたつの個室や落ち着いた空間づくりもあり、接待や食通同士の会食にも向く。

平野町という立地が、この店を育てた

肥後橋・本町・淀屋橋から徒歩数分。決して“うどん屋激戦区”ではない平野町に店を構えたからこそ、青空blueは流行に寄らない、独自の進化を遂げてきたのだろう。

食べログ「うどん百名店」にも複数回選出されているが、それを誇示することなく、今日も石臼を回し続ける姿勢に、この店の芯の強さを感じる。

【店舗情報】

店名:自家製粉石臼挽きうどん 青空blue 本店(アオゾラブルー)

住所:大阪府大阪市中央区平野町4-5-8

営業時間:11:30 – 14:30、17:30 – 22:30(土・祝は21:30まで)

定休日:日曜日

公式ホームページはこちらから

【編集後記】まとめ

「うどんはここまで語れる料理なのか」

青空blueを訪れると、そんな疑問が確信に変わる。讃岐でもなく、大阪うどんでもない、“青空blueのうどん”

小麦から始まる一杯を求めて、今日も平野町に静かな行列ができる。

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