【ダイエー曽根店】2025年7月31日閉店決定!さらば…現役最古のダイエー、昭和の思い出と共に…【豊中・曽根】

現役最古のダイエーといわれるダイエー曽根店が、2025年7月31日をもって、店舗建替えのため閉店することが決定しました。今回は、そんな昭和遺産ともいえるダイエー曽根店の最後の雄姿を、ダイエーの歴史、そして現在の映像と共に振り返ります。
もくじ(CONTENTS)
株式会社ダイエーの生い立ちと歴史

創業者である中内功は、昭和32年(1957年)4月10日に「株式会社ダイエー」の前身となる大栄薬品工業株式会社を設立しました。
そして同年9月23日に、大阪旭区の京阪本線千林駅前にある千林商店街内に、記念すべきダイエー1号店「主婦の店ダイエー薬局」(ダイエー千林駅前店)を開店しました。
場所は、本当に千林駅改札を出たすぐそこの場所で、現在は、別のドラッグストアが営業を続けています。
開店当初は、現代のドラッグストアに相当する薬局で、後に食料品の販売も開始しました。

「For the Customers」
「よい品をどんどん安く、より豊かな社会を…」
これがダイエー創業以来の理念です。
当時は珍しいセルフサービス、キャッシュレジスターという買い物スタイルで、日用品や食料品などを他店と比べて安く販売しました。
ちなみに昭和49年9月29日この千林駅前店は17年の役割を終えて閉店しました。
また千林の地には、1号店となる「千林駅前店」の他に、「千林店」(昭和36年7月10日開店~)後のダイエーの新業態店であるディスカウントストア「トポス千林店」がありましたが、こちらも2005年10月末で閉店しました。(現在その場所は、パチンコ123千林店)
飛躍するダイエーグループ

1960年代にはいると、日本社会は本格的な高度成長期を迎えました。
そして、その追い風に乗って、ダイエーも新しい店舗をどんどん出店していきます。

また、プライベートブランドの商品開発にも乗り出します。1964年には、紳士向け肌着ブランド、ブルーマウンテン、66年には、婦人向け肌着ブランド、クリスティーを発売しました。

そして68年には、日本初の郊外型ショッピングセンターと言われる、ダイエー香里店がオープンします。
建物の東側には2階建ての専門店街があり、西側には4階建てのダイエー香里店が入居していました。
1970年代、ダイエー多角化を積極推進
1970年代に入るとダイエーは事業の多角化を積極的に開始します。
ダイエーグループは自らを総合生活文化情報提案企業集団と定義して、「リテイル」「ファイナンス」「ディベロッパー」「サービス」の4つのセクターに分けて事業展開を進めて行きました。

1970年5月、日本初のハンバーガーショップ「ドムドム」1号店をオープン
1970年7月、ステーキハウス「フォルクス」をオープン、1000円以下でステーキを提供しました。
そして、1972年には遂に、小売業として売上高日本一を達成しました。
昭和46年6月「ダイエー曽根店」オープン!

今回紹介するダイエー曽根店は、1971年(昭和46年)に、「曽根ショッパーズプラザ」として開店しました。
ショッパーズプラザという名称は、ダイエーが運営するショッピングセンターのブランド名で、1960年代末から1970年代前半にオープンしたお店で、よく使われていました。

ちなみに私が子供の頃からよく利用していたダイエー京橋店も、当初は京橋ショッパーズプラザとしてオープンしました(ちなみに現在は、ダイエー(イオン)京橋店は、既に建物は解体され、再開発を待っている状態です)。

しかし1975年のダイエーのシンボルマーク改定時より、ショッパーズプラザのブランド名は使用されなくなり、「ダイエー〇〇店」という名称に統一されていきました。
現在の売り場の様子を動画で紹介!

現在のダイエー曽根店は、1階から6階までの全6フロアで構成されています。
営業時間は、1階食品フロアは、9時から23時まで、2階から4階の衣料品・生活用品のフロアは、朝10時から22時まで、5・6階の専門店フロアは、朝10時から20時までの営業となっております。
今回は、現在の各売場の様子をYouTube動画に残しました。
昭和レトロ感満載の専門店フロアの紹介など、見どころ満載です。是非ご覧ください。
54年の歴史に幕、2025年7月31日に閉店が決定!

これまでも、建物の老朽化も進んでおり、間もなく解体されると噂されていた「ダイエー曽根店」ですが、
遂に、2025年7月31日18時をもって営業を終了するとのアナウンスが、公式にありました。
これで、昭和のダイエーがまたひとつ無くなると思うと本当に淋しい思いで一杯です。
【まとめ】ダイエー曽根店の跡地は今後どうなるのか?

今回は、ダイエー曽根店、閉店のニュースをお伝えしました。いかがだったでしょうか。
個人的な感想としては、淋しい気持ちで一杯ですが、7月末までまだ期間が少しあるので、それまでにもう一度訪問し、昭和の思い出に浸りたいと思います。
あと、公式からは「店舗建替えのため営業終了」とアナウンスされていますが、今後どのような施設に建替えられるのか、すごく気になっています。
個人的には、この曽根の街のランドマークとなるような立派な複合商業施設が出来ることを期待しています。それでは、今回も最後まで御覧頂き、ありがとうございます。
【参考・引用文献&サイト】
本記事&動画を作成にあたり、以下の文献・インターネットサイトを参考・引用しております。
「ダイエー中内功とダイソー矢野博丈 流通革命の旗手 昭和平成二大怪物伝」(著:大下英治、東峰書房)
日本の起業家6 中内功 理想に燃えた流通革命の先導者(PHP経営叢書)
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