チームの成功は「見た目」から?ゲーム「第一印象」で他者視点を学ぶ

接客業や営業職など、チームの成功に「第一印象」が不可欠な場面は多々あります。しかし、制服などの規定の「外見」に対してメンバーが抵抗を感じている場合、その重要性を口頭で説明するだけでは不十分なこともあります。

今回は、雑誌の写真を使って「他者が持つ第一印象がいかに強く、重要であるか」を客観的に体験できるゲーム「第一印象」をご紹介します。

ゲーム「第一印象」とは?

このゲームは、雑誌から切り取った見知らぬ人々の写真を見て、その人物から受ける第一印象をチームで決定していくワークショップです。

自分たちが無意識のうちに、他者を外見や雰囲気でどのように判断しているかを実感することで、自分たちが周囲からどう見られているかを考えるきっかけになります。

こんな時にオススメ

  • 第一印象がチームの成功に直結する業務(接客・営業など)に従事しているとき。
  • 制服などの「身だしなみのルール」に対して、メンバーの納得感を得たいとき。

ゲームの基本情報

場所: どこでもOK

用意するもの: 封筒、雑誌から切り取った人物の写真4〜5枚(すべてチーム数分用意)

人数: 8人以上

ゲームの進め方

  • チーム分け: メンバーを4〜6人のチームに分けます。
  • 写真の配布: さまざまな人物の写真が入った封筒を各チームに渡します。
  • ディスカッション: 6分間で、その人物の写真から受ける「第一印象」についてチーム内で話し合います。
  • 報告: チームが最も強い第一印象を受けた写真について、全員の前で発表します。

【発表の例】

「この女性はおそらく何かの専門家です。毅然とした様子や、はっきりとした自己主張から強い自信を感じます。身につけているネックレスも、成功を誇示している(あるいは注目を集めるため)のように見えます」といった具合に、具体的な根拠を挙げて共有します。

ゲームを成功させるコツ

感想会(振り返り)のステップでは、以下の点に注意することで、より教育的な効果が高まります。

  • 印象の妥当性を議論しない: 「その第一印象が正しいかどうか」を話し合ってはいけません。大切なのは、「第一印象は(良くも悪くも)持たれてしまうもの」であるという事実を受け入れることです。
  • 組織への応用に焦点を当てる: 第一印象が形成される事実を認め、その事実を組織の成功のためにどう利用できるかを考えましょう。

振り返り(感想会)の問いかけ

ゲーム終了後には、メンバーに以下のような質問を投げかけてみてください。

「写真の人物の第一印象について、チームの意見に賛成することができましたか?」

「私たち(自チームや自分自身)に対して、外部の人々はどんな判断をしているでしょうか?」

「このゲームは、実際の仕事とどのような関連があるでしょうか?」

アレンジルール(バリエーション)

  • 観点を絞る: 表情、服装、身振りなど、特定の箇所から受ける第一印象に限定して話し合います。
  • 採用シミュレーション: 「自分たちのチームに最も加わってほしい人物」と「最も加わってほしくない人物」を決めさせ、その理由を議論します。

まとめ

「第一印象」ゲームは、他人の写真という客観的な素材を使うことで、外見が与える影響力を冷静に分析できる優れた手法です。

「外見より中身が大事」という意見も一理ありますが、ビジネスにおいて第一印象が強力な武器(あるいは壁)になるという事実を、チーム全員で再認識してみてはいかがでしょうか。

【参考・引用】

「15分でチームワークを高めるゲーム39」(著:ブライアン・コール・ミラー、出版:ディスカバー21)

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