語彙力を鍛える脳トレ・アイスブレイクゲーム「熟語駅伝」
もくじ(CONTENTS)
はじめに
今回は、ミーティングのアイスブレイクやレクリエーションのシーンで楽しめる協力型脳トレゲーム「熟語駅伝」を紹介します。熟語を繋げてゴールを目指すので語彙力が鍛えられると共にメンバー同士の以心伝心が重要になってくるゲームです。
ゲームの概要
襷を繋いでスタート地点からゴールを目指す「駅伝」。箱根駅伝やニューイヤー駅伝はお正月の風物詩になっています。今回紹介するゲームは、メンバー同士で熟語を繋ぎながらゴールを目指していく様が、駅伝を想起させてくれることから「熟語駅伝」と名付けられました。早くコールに辿りつくためには、次のメンバーに如何にスムーズに繋げられる熟語を選べるかがポイントとなってきます。
【ゲームの人数】ふたり~大人数まで
【ゲームの所要時間】5分~30分程度
【ゲームの対象年齢】小学校高学年から大人まで
ゲームの遊び方・ルール
それでは、具体的にゲームのルール、遊び方について紹介しましょう
ゲームの目的と勝利条件
スタートのお題熟語からゴールのお題熟語まで、熟語を繋ぐことができれば勝利です。
具体的な例として、スタートのお題を「発進」、ゴールのお題を「学問」とした場合…
スタート「発進」→「進化」→「化学」→「学問」とつないでゴールです。
ゲームの進行1:「お題熟語」を決めよう!
まずは、スタートとなる熟語とゴールとなる熟語を適当な方法で決めます。ちなみ私がよく使うお題は…
1:スタートとゴールのお題をそれぞれ別のメンバーに選んでもらう
2:季節の行事にちなんだお題(例:スタート「正月」、ゴール「新春」)
3:その時話題になっている言葉
…等です。お題の内容によってゲームの難易度はかなり変わってきますので、慎重に決めましょう!
ゲームの進行2:「熟語のたすき」を繋げて行こう!
スタートプレイヤーから順番に一熟語ずつ、熟語のたすきを繋げて行きましょう。熟語の繋げ方のルールはひとつです。
「前の熟語の最後の漢字」が「最初の漢字になる熟語」を挙げること
例えば…前の熟語が「発進」なら…
「進化」「進歩」「進捗」「進行」…等です。
ゴールのお題にたどり着いたら「見事完走!大成功!」
こうして順番に熟語を繋げていきます。そして「ゴールのお題熟語」にたどりついたら見事完走!大成功です。
ルールは簡単ですね!早速遊んでみましょう!
ゲームのポイント
本ゲームのルールは簡単です。しかしゴールにたどりつくのは案外難しかったりします。ゴールにたどりつくには…「協力の精神」が大切です。具体的には…
ポイント1:「次のプレイヤーが繋ぎやすい熟語」を挙げる
自分の番に熟語を挙げる時、次のプレイヤーが繋ぎやすいものを選ぶのが重要です。例えば「進」で始める熟語を挙げる時…
「進化」という言葉を挙げた場合は…次のプレイヤーは「化学」「化成」「化合」「化石」…等、比較的簡単に次の熟語を思い浮かべることができます。
しかし、「進捗」という熟語を挙げてしまった場合はどうでしょう。次のプレイヤーの回答難易度はぐっと上がってしまいます。
ポイント2:プレイヤーに回答を直接助言するのはNGだけど…
手番プレイヤーに回答を直接助言するのはNGです。ただし「おーっ!」「いいね!」「難し!」等、感嘆の気持ちを発するのはOKです。
手番プレイヤーが繋げにくい熟語を挙げた場合は、感嘆の言葉を示してプレイヤーに再考を促してみましょう。
ポイント3:ゴールの言葉から逆算してみよう!
ゴールのお題から逆算して、事前に「熟語」を考えておくと、「完走」できる確率がぐっと高まります。
例えば、ゴールのお題が、「学問」だったとした場合、直前の熟語は…「化学」「進学」「修学」「神学」「数学」…等、多数あります。
このように、事前に直前の熟語を考えると、さらに直前の選択肢が広がるので、ゴールしやすくなります。
講師・ファシリテーターの皆様へ
最後に、講師・ファシリテーターとして「熟語駅伝」を行う際に、留意しておいて欲しいことをいくつか伝えておきます。
【留意点1】ゲームの所要時間は一定ではない
熟語駅伝ゲームは、3分ほどで直ぐにゴールにたどり着くこともありますが、長い時は30分たってもゴールにたどりつけない場合もあります。
そのため、後のカリキュラムがぎっしり詰っているシーンでアイスブレイクとして運用するのはオススメできません。
ゆったりと時間が取れる「ミーティング」や「レクリエーション」等のシーンで行うのがよいでしょう。
【留意点2】気軽に「パス」できる雰囲気を作ろう!
本ゲームは「語彙力」を駆使して行うゲームですが、この「語彙力」はひとそれぞれ、かなりの「バラつき」があります。
そのため、語彙力の乏しいプレイヤーにとっては、かなり難しいゲームと感じることでしょう。「難しいので、面白くない嫌だ」と思われてしまっては、せっかくのアイスブレイクも台無しになります。
そこで、難しいと感じた時は、気軽に「パス」して大丈夫ですよと、ゲーム開始前にプレイヤーに伝えておきましょう。
さあ、楽しく「熟語」の襷を繋げていきましょう!
今回のまとめ
今回は、脳トレゲーム「熟語駅伝」を紹介しました。いかがだったでしょうか。
本ゲームは、楽しみながら「語彙力」を鍛えることができるのは勿論、「チームワーク」等のトレーニングにもなります。また「ミーティング」や「レクリエーション」等、さまざまなシーンで遊ぶことができます。皆さんも是非一度、「熟語駅伝」を遊んでみて下さいね!
【追記】
当サイトでは、気軽に楽しめるコミュニケーションゲームを多数紹介していますので、是非そちらの記事も御覧ください!