【惜別】キッチンジロー中之島フェスティバルプラザ店― オフィス街の胃袋を支えた“王道洋食”の灯が消える日 ―

大阪・中之島。文化とビジネスが交差するこの街の地下で、変わらぬ味を提供し続けてきた一軒の洋食店があります。その名は「キッチンジロー 中之島フェスティバルプラザ店」

昭和39年創業という歴史を持つキッチンジローは、ハンバーグやフライなど、どこか懐かしくも力強い“街の洋食”を提供してきた老舗チェーン。都心のサラリーマンや学生をターゲットに、ボリュームと手頃さで支持を集めてきたそのスタイルは、時代が変わっても色あせません。

しかし…この中之島の一店が、2026年6月30日15時をもって閉店を迎えます。多くの人々に親しまれてきたこの店の灯が消えると思うと、胸に込み上げるものがあります。

中之島で愛された「日常のごちそう」

場所は中之島フェスティバルプラザの地下1階。

肥後橋駅・渡辺橋駅からほど近く、ランチタイムにはビジネスマンで賑わう絶好の立地です。 席数は決して多くはなく、コンパクトで実用的。

しかし回転は早く、注文から提供までのスピード感は、忙しい昼休みにとって何よりの価値でした。

この店の最大の魅力は、“2品・3品から選べる定食スタイル”。ハンバーグ、メンチカツ、チキン南蛮、スタミナ焼き——

好きなおかずを組み合わせ、ライスと味噌汁付きで手軽に楽しめる。 まさに「自分だけのベスト定食」を作れる楽しさがあり、リピーターを生み続けてきました。

口コミでも

  • ボリューム満点
  • コスパが良い
  • サラリーマンに嬉しいランチ

と評価され、日常使いの名店としての地位を確立しています。

実食記:最後に選んだ「ハンバーグ×スタミナ焼き」

今回、閉店を前に私が最後にいただいたのは、「ハンバーグ」と「スタミナ焼き」のセット。

まず主役のハンバーグ。ふっくらと柔らかな食感で、しっかりと下味がついた王道タイプ。派手さはないものの、毎日でも食べたくなる安心の味です。

一方のスタミナ焼きは、豚肉と玉ねぎを甘辛く炒めた、ご飯泥棒な一品。

シンプルながらパンチの効いた味付けで、白ご飯との相性は抜群。この「クラシックな肉料理×肉料理」という組み合わせこそ、キッチンジローの醍醐味と言えるでしょう。

派手な盛り付けも、流行のテクニックもない。それでも箸が止まらない——

それはきっと、「働く人のための味」がここにあったからです。

なぜ、こんなにも寂しいのか

キッチンジローは、かつて首都圏を中心に多数の店舗を展開していましたが、時代の流れの中で店舗数は大きく減少。

2020年には多数の店舗が閉店し、この中之島店も貴重な存在となっていました。 そんな中、今回の閉店。

公式発表でも「開店以来、地域の皆様にご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます」とあるように、この店は単なる飲食店ではなく、街の記憶の一部だったのです。

  • ランチで通ったサラリーマン、
  • コンサート前に立ち寄った人、
  • 久しぶりに懐かしさで入った人——

それぞれの「思い出の味」が、この店には詰まっています。私自身も東京で過ごした大学時代に、よく通った思い出の洋食店のひとつでした。

編集後記:最後に、もう一度

キッチンジロー中之島フェスティバルプラザ店は、決して華やかな店ではありませんでした。

けれど…

「今日もここでいい」ではなく「今日もここがいい」

そう思わせてくれる、確かな存在でした。

ハンバーグとスタミナ焼きを頬張りながら、ふと感じたのは——

“何気ない日常のありがたさ”。

2026年6月30日。この場所の灯りが消える前に、ぜひ一度訪れてみてください。きっとあなたも、自分だけの“最後の一皿”を選びたくなるはずです。

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キッチンジローの公式ホームページはこちらから

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