【大阪市旭区】「うどん 蔵十(くらじゅう)」住宅街に灯る出来立て至上主義の一杯!

大阪メトロ谷町線・千林大宮駅から徒歩およそ10分。旭区役所近くの静かな住宅街に、昼どきともなれば行列ができる一軒がある。1998年創業のうどん専門店「うどん 蔵十」だ。
派手な看板も繁華街の立地もない。それでも全国のうどん好きを惹きつけてやまないのは、「出来立てのうどんを最良の状態で出す」という、実直で妥協のない店主の哲学にある。食べログでは「うどん WEST 百名店」に複数回選出され、2024年にも名を連ねるなど、その評価は不動のものとなっている。
もくじ(CONTENTS)
名物は、だしが主役のカレーうどん

蔵十の代名詞といえば、種類豊富なカレーうどん。
一般的な“とろみ強め・スパイス主導”のカレーとは一線を画し、和出汁の輪郭が際立つのが最大の特徴だ。
鰹や昆布の旨味を土台に、数種のスパイスを重ねることで、口当たりは軽やか。それでいて食べ進めるほどに奥行きが増す。
この「うどん屋のカレー」という完成度の高さは、多くのレビューで高く評価されている。
実食:上玉かすチク天カレーうどん定食(かやくご飯

今回いただいたのは、蔵十の人気メニューを集約した一杯、
「上玉かすチク天カレーうどん定食(かやくご飯)」。
まず目を引くのは、丼中央に鎮座する温泉玉子(上玉)。
その周囲を、油かす、ちくわ天、薄揚げ、青ねぎが彩り、食欲を否応なく刺激する。カレー出汁は粘度控えめでさらりとした口当たり。
だしの旨味が前面にあり、後から穏やかにスパイスが追いかけてくる構成だ。そこに大阪らしい油かすが加わることで、牛脂由来の甘みとコクが一気に広がる。この“旨味のブースト感”こそ、蔵十のかすカレーが支持される理由だろう。

麺は中太で、もちっとした弾力としなやかなコシを併せ持つ。
注文後に茹で上げるため、表面はなめらかで、カレー出汁との絡みも抜群。そこへ、揚げたてのちくわ天が加わることで、食感と香ばしさのコントラストが生まれる。
名脇役にして、主役級——かやくご飯

定食に添えられるかやくご飯も、決して脇に甘んじない存在だ。
出汁の効いた優しい味付けで、カレーうどんの余韻を受け止めながら、箸を休ませてくれる。
「蔵十に来たら、かやくご飯は外せない」という常連の声にも頷ける完成度である。
混雑必至、それでも並ぶ価値あり

店内はカウンターとテーブル合わせて16席ほどとコンパクト。
昼営業は記帳制になることも多く、ピークタイムは待ち時間覚悟だ。
それでも客足が途切れないのは、この店の一杯が“待つ理由”をきちんと提示してくれるからにほかならない。
店舗情報
店名:うどん 蔵十(くらじゅう)
住所:大阪府大阪市旭区中宮1-12-18
最寄駅:大阪メトロ谷町線「千林大宮駅」徒歩約10分
営業時間:11:00~14:15、18:30~20:15
店休日:水・木曜日
編集後記

流行や映えとは無縁。それでも記憶に残る味がある。蔵十のうどんは、大阪という土地のだし文化と、真摯なものづくりの積み重ねを、そのまま器に写したような一杯だ。次はシンプルなかけうどんで、麺そのものの実力を確かめてみたくなった。
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