学生たちの青春と共に歩み続けて60年…野江の名物いか焼き店「つちはしフーズ」

大阪市城東区野江。京橋の喧騒から少し離れた住宅街を歩いていると、まるで時が止まったかのような店が現れます。赤いテント屋根が目印の、いか焼き専門店「つちはしフーズ」。この店は、地元の人々に長年愛され続けてきた創業60年以上の老舗です。
もくじ(CONTENTS)
学生たちの青春を支えた味

お店の目の前には、現在の開明中学校・高等学校があります。昔から学校帰りの生徒たちが立ち寄り、小遣いを握りしめていか焼きを頬張る光景が日常でした。レビューにも
「高校時代に買い食いした思い出」
「クラブ帰りの生徒で賑わう店」
といった声が数多く見られます。卒業して何十年経っても、ふと懐かしくなって訪れる人が後を絶たないのも、この店の特徴です。店主夫妻との会話を楽しみながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる常連客も少なくありません。
昭和から変わらない店構え

店内へ入ると、どこか懐かしい空気が流れています。最近のおしゃれなカフェや映える飲食店とは対極にある世界。鉄板の音。 ソースの香り。 気さくな店主夫妻。そのすべてが昭和の大阪を思い出させてくれます。
「実家に帰ってきたような気分になる」
そんなレビューが寄せられるのも納得です。
ふわっと柔らかい、唯一無二のいか焼き
大阪のいか焼きと言えば、「阪神百貨店」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、地元ファンの間では「阪神より好き」という声も少なくありません。
つちはしフーズのいか焼きは、一般的なプレスして薄く焼くタイプとは少し違います。
特徴は、
- ふわっと柔らかい生地
- ゴロゴロ入ったイカ
- 優しい甘みを感じるソース
- もちもちとした食感
です。さらに、「カタやき」という裏人気メニューもあり、香ばしく焼き上げた食感を楽しむこともできます。
ボリューム満点なのにリーズナブル

学生の街にある店らしく、価格も良心的。いか焼きだけでなく、たまご入り、野菜入り、モダン焼きなど種類も豊富で、ボリュームがありながら手頃な価格設定が続けられています。
「部活帰りのお腹を満たしてくれる店」
そんな表現がぴったりです。正に時代を超えて受け継がれる城東区のソウルフードと言ってよいでしょう。
【編集後記】昭和、平成、令和…時代を超えて愛される味

街並みは変わり、高校生たちのファッションも変わりました。けれど、つちはしフーズの鉄板の上で焼かれるいか焼きの香りは昔のままです。
高校生だったあの日、友達と笑いながら頬張った一枚。大人になって再び食べると、あの頃の風景まで一緒によみがえってくる。
そんな力を持った店が、野江には今も残っています。大阪の下町が育んだソウルフードと、60年以上変わらない人情の味。
野江を訪れる機会があれば、ぜひ「つちはしフーズ」の暖簾をくぐってみてください。そこには、昭和の大阪が今も静かに息づいています。
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