100%成功はないからこそ「期待値」で選ぶ!「確率思考」のススメ

「どちらの案を採用すべきか決められない」「不確実な状況で、勘に頼った判断をしてしまう」。

そんなビジネスの悩みに対して、意思決定の質を客観的に高めてくれるのが「確率思考」です。

今回は、不確実性を受け入れながら、最も「勝率の高い」選択肢を導き出すための手法を解説します。

1. 確率思考とは?

確率思考とは、選択肢それぞれの期待値を考え、意思決定の質を高める思考法です。 問題解決の場面において100%うまくいく方法は存在せず、どのような解決策も多かれ少なかれ不確実性を持っています。確率思考は、選択肢の成功確率を考え、より確率の高い選択肢を選ぶことで、合理的な問題解決を図ります。

2. 思考を可視化する「ディシジョンツリー」

確率思考を実践するために用いられる代表的な手法が「ディシジョンツリー」です。 これは、考えられるアクションの選択肢と、その結果として起こり得る状況をツリー状に一覧化し、それぞれの期待値を可視化する手法です。

3. 確率思考を実践する4ステップ

以下の手順に沿って、論理的な意思決定を行っていきます。

① 選択肢を洗い出す

まずは検討したい選択肢を洗い出し、ツリー状に整理します。例えば「アイデアAの商品化」と「アイデアBの商品化」といった複数の選択肢を並べます。

② 結果と評価を考える

それぞれの選択によって、どのような状況になり得るかを想定します。例えば「ヒットする」か「ヒットしない」かといったパターンと、それによって得られる利益や損失(評価)を書き加えます。

③ 確率の設定と期待値の計算

起こり得る状況の発生確率を設定し、選択肢ごとの「期待値」を計算します。期待値は、「確率 × 評価(利益・損失)」の合計で算出されます。

例:ヒット(利益1,500万円 × 確率70%) + 失敗(損失1,000万円 × 確率30%) = 期待値750万円

④ 意思決定を行う

算出した期待値を比較し、最終的な意思決定を行います。期待値が高い方の選択肢を選ぶことが、この思考法における合理的な結論となります。

4. 思考のヒント:勝ち目のある戦いに集中する

確率思考を使いこなすコツは、「やりたいこと」と「やるべきこと」を区別し、合理的な意思決定を行うことです。 たとえメンバーの乗り気がしない選択肢であっても、確率的に考えるならそれしかないという場面もあります。その際は、選択肢の魅力を伝え、周囲を巻き込む力も求められます。 成功確率の高い部分に資源を集中させることで、勝負に勝ち続ける確率を高めていくことが重要です。

まとめ

確率思考は、目先の「当たり・外れ」に一喜一憂するのではなく、「期待値がプラスの選択を積み重ねる」という考え方です。 不確実な未来を不安がるのではなく、数値を伴うシミュレーションを通じて、自信を持って一歩を踏み出してみませんか?

この「確率思考」を実践するために、まずは検討中のプロジェクトの成功確率を仮定してみることから始めませんか?

【参考文献】

思考法図鑑 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60

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