ひらめきと美しさが同時に試されるカードゲーム『Bunte Blätter(ブンテ・ブレッター/落葉)』レビュー

秋色の葉が舞うような、柔らかくセンチメンタルなビジュアル。しかしその見た目からは想像しにくいほど、脳をフル回転させられる――そんなギャップが魅力のカードゲームが、今回紹介する『Bunte Blätter』だ。本作はドイツの老舗カードメーカー、ニュルンベルガー・シュピールカーテン社から登場した、リアルタイム型のパズルゲームである。

コンポーネントとテーマ

箱を開けると現れるのは、色とりどりの「葉」が描かれたカードの数々。各プレイヤーは両面仕様のパズルカード5枚を担当し、カード1枚につき4枚の葉が配置されている。加えて、場に公開されるのが「お題」となるタスクカード。ここに描かれた16枚の葉の配置を、誰よりも早く再現することが目的となる。

テーマ自体は抽象的だが、「落ち葉をかき集めて模様を作る」というイメージが自然と湧き、老若男女問わず受け入れやすい。デザインは明快で、色のコントラストも視認性が高い。

ゲームの流れ

各ラウンドではタスクカードが1枚公開され、全員が同時にパズルを開始する。

プレイヤーは4枚のカードを2×2の形で配置し、その上に5枚目のカードを少なくとも2枚に重ねる形で配置しなければならない。

この「必ず重ねる」というルールが、思考を一段階難しくしている。

完成したと思ったら、いち早くタスクカードに手を伸ばす。正解ならそのカードを獲得、不正解ならそのラウンドから脱落。

3枚のタスクカードを獲得したプレイヤーが勝者となる。

遊んでみた印象

まず特筆すべきは、プレイ時間約10分という短さだろう。ルール説明も簡単で、初プレイからすぐに本気の勝負になる。このテンポの良さは、ゲーム会の合間や、家族団らんのちょっとした時間に最適だ。

一方で、内容は決して軽くない。

カードが両面であること、さらに重ね置きの制約があるため、頭の中で立体的に配置をシミュレーションする必要がある。見た目の可愛さに油断していると、他プレイヤーにあっさり先を越されるだろう。

また、リアルタイムゲーム特有の「焦り」も心地よいスパイスだ。作業スピードと正確性のバランスが問われ、パズル好きだけでなく、瞬発力に自信のあるプレイヤーにも刺さる。ちなみに瞬発力の衰えた私は、息子たちにコテンパンにやられたことは言うまでもない。

プレイ人数とおすすめ層

対応人数は2~4人(実質的に最適は2~4人)。多人数になると場がよりカオスになり、笑いが生まれやすい。

対象年齢は8歳以上となっているが、空間認識が得意な小学生高学年なら十分に大人とも渡り合える。

  • 短時間で盛り上がるゲームを探している人
  • アブストラクトパズルが好きな人
  • 見た目が美しいゲームが好きな人

こうした層には、特に強くおすすめしたい。

「ウボンゴ」との比較

本作同様、お題の図形を再現する早さを競うゲームとして、有名どころとして「ウボンゴ」がある。その「ウボンゴ」との比較になるが、パズルとしての難易度は、本作(ブンテ・ブレッター)の方が高い。そういう意味では、ゲームのスピード感は、ウボンゴに劣るが、人よりも早くパズルが完成した時の喜びは、こちらの方が遥かに高いと感じた。

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総評とまとめ

『Bunte Blätter』は、「かわいい顔をした本格派」という表現がぴったりの一作だ。携帯性、短時間性、そして繰り返し遊びたくなる中毒性。そのどれもが高いレベルでまとまっており、コレクションに一つ加えておいて損はない。

秋の夜長に、あるいはゲーム会のウォーミングアップに。テーブルに色づく落葉が、きっとあなたの思考を心地よくかき乱してくれるだろう。

※本作は日本ではBCD GAMESより日本語説明書付きで流通している。

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