【大阪駅前第2ビル】手打ち饂飩にしき|名物「もつ吸いうどん」を実食レビュー

大阪駅前ビル地下の迷宮を歩いていると、不意に耳に届く「トントン」という小気味よい音。それは包丁でうどんを切る音だ。大阪駅前第2ビル地下2階、「手打ち饂飩にしき」は、今もなお店内で麺を打つ数少ない一軒である。

平日のランチタイムともなれば、周囲で働くビジネスパーソンが列を成す人気店。食べログでは安定して3.5点台後半を維持し、駅前ビルの中でも確かな支持を集めていることがわかる。

まず語るべきは、手打ちならではの“麺”

「にしき」のうどんを語るうえで外せないのが、その極太で不揃いな手打ち麺だ。包丁で切られた麺は太さに微妙なムラがあり、それが噛んだときのリズムを生む。表面はなめらかでありながら、芯にはしっかりとしたコシ。

単に“硬い”のではなく、小麦の密度を感じさせる噛みごたえで、レビューでも「剛麺」「噛み締めるうどん」といった表現が頻繁に見られる。

しかも、1玉・1.5玉・2玉が同料金。腹ペコのサラリーマンの胃袋を鷲掴みにしてきた理由が、ここにもある。

名物「もつ吸いうどん」—— 大阪らしさが詰まった一杯

今回いただいたのは、店の名物として名高い「もつ吸いうどん」

「肉吸い」という大阪の食文化をベースに、うどん店らしく進化させた看板メニューだ。丼の中には、プリッとした食感のホルモンがたっぷり。豆腐、青ねぎ、そして中央には卵が静かに鎮座する。別添えで供されるのが、赤い辛味噌である。

まずは澄んだ出汁をひと口。

醤油の輪郭はやさしく、もつの旨味がじんわりと溶け込む。決して重たくならず、吸い物としても成立するバランス感覚は見事だ。

途中で辛味噌を溶かすと、景色は一変。

出汁にコクとキレが加わり、もつの甘みが際立つ。卵を崩せば再びまろやかに——一杯の中で何段階も表情を変える構成が、多くのリピーターを生んでいる理由だろう。

「モツが多くて満足感が高い」「毎回これを頼んでしまう」という声が多いのも頷ける完成度である。

カウンター13席、だからこその臨場感

店内は細長いカウンターのみ、全13席。

決して広くはないが、だからこそ麺を打つ音や湯気、天ぷらが揚がる音がライブ感として伝わってくる。

昼時には相席や待ち時間も珍しくないが、回転は比較的早い。

レビューでは「13時台以降が狙い目」「夕方は売り切れで閉店することも」といった声もあり、訪問時間には注意したい。

【店舗情報】

店名:手打ち饂飩にしき

住所:大阪市北区梅田1-2-2 大阪駅前第2ビル B2F

営業時間:11:00~22:00、土曜は17:00まで

定休日:日曜・祝日

【編集後記】駅前ビルの“日常グルメ”の最高峰

華美な演出や映える盛り付けはない。だが、「にしき」には毎日でも通いたくなる説得力がある。

がっしりとした手打ち麺、出汁に寄り添うホルモン、そして良心的な価格設定。大阪駅前第2ビルという雑多でリアルな場所に根を張り、日々の腹を、心を満たし続ける一軒だ。次回はカレーうどんか、冷やしのもつ系か…そう考えながら、またこの地下へと足が向いてしまうのである。

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