ビジネス事例で学ぶ「戦略思考クイズ」1(ソニーのケース)

はじめに…

 現代社会は、複雑で変化の激しい時代です。またグローバル化の進展や技術革新の加速により、企業を取り巻く環境は日々変化しています。

 このような環境下で企業が生き残るためには、常に変化に対応し、柔軟な経営を行う必要があります。今回は、現代ビジネスマンにとって必須となりつつある「戦略思考スキル」について、ビジネスシーンで実際にあった事例クイズを解きながらトレーニングしていきましょう!

事例問題:新興国用テレビ発表(ソニー)

 ソニーが新興国市場で販売するテレビを発表しました。この商品、新興国でのテレビの主な故障原因を分析して雷による過電圧等の急な電圧変動や、湿気に強い設計になっています。さらにテレビは裏面カバーの穴をなくしたのが特徴です。

 しかし、なぜソニーはテレビの裏側カバーの穴をふさいだのでしょうか?

問題のヒント

 テレビのリアカバーには普通、内部の熱を逃すための通気口が沢山開いているもの。この新モデルの場合はカバーに穴がなくても内部に熱がこもらない基盤設計になっているのですが、それにしてもなぜ、そのような工夫をしたのでしょうか?

解答:虫が入らないようにした

 新興国でのテレビの故障原因のひとつが、リアカバーの穴から虫やほこりが入ることによる故障。穴がなけれなそういった故障もおきません。2015年に発表されたソニーの新型テレビはミャンマー、スリランカ、バングラディシュ等の新興国で順次発売されました。

【POINT】

 「日本とは常識が違う」ということをどこまで創造力を働かせることができたかが、ポイントです。

戦略思考のコツ:多くの選択肢を思い浮かべよう!

 戦略立案のプロと一般ビジネスマンの差が出るのは、選択肢を思い浮かべる数の多さと幅の広さの違いです。今回の問題を考えるにあたって、皆さんはどれぐらいの数の回答を思い浮かべることができたでしょうか。正解かどうかはさておき、なるべく沢山の回答案を挙げていくのが、戦略思考スキルを高めていく際のポイントとなります。

参考文献紹介

 今回紹介した戦略思考クイズは、「戦略思考トレーニング 最強経済クイズ【精選版】」から引用・出題しました。本書には、その他にも、実際のビジネスケースをテーマにしたクイズが沢山掲載されています。戦略思考スキルを鍛えたいと思う方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか

(補足)

 当サイトでは、この他にも戦略思考クイズを紹介しています。興味のある方は、是非こちらの記事も御覧ください。

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