Kindleで日本の「白書」を楽しもう!【無料配布】

「経済財政白書」や「防衛白書」…等、政府各省庁が発行する「白書」。今回は白書を読むメリットやKindleで無料配布されている白書を紹介します。

「白書」とは?

白書とは、政府の各省庁が、その所管とする行政活動や対策・展望等を国民に知らせるための報告書のことを言います。

もともとは、英国政府の報告書が白表紙を用いたことから白書(White Paper)と呼ばれる様になりました。

「白書」を読むメリット

国民のひとりとして、「白書」を読むことは大きなメリットがあります。

具体的には

  • 政府が進めている政策や展望を知ることができる。
  • 社会の変化や趨勢を知ることができる。

ということです。わざわざ「白書」を読まなくても、新聞やネットでも政策や社会の変化を知ることができるという方もいるかもしれません。

しかし、新聞やネットでは、断片的なニュースとして報道されているだけです。体系的に政府の方針や政策を知るには、白書がよいでしょう。

最近の白書は「読みやすい!」

政府の報告書等、堅苦しい文書に違いないと思われている方もいるかもしれません。しかし最近の「白書」は違います。

写真や図解等も豊富に交え、読みやすい文章で書かれています。

またそれぞれの具体的な事例等も紹介されているので、楽しく読みすすめることができます。

日本政府が発行する白書

日本政府でも、各省庁より様々な白書が発行されていますが、白書は大きく分けると以下の3種類に分類されています。

  • 法定白書…法律で発行が義務付けられているもの
  • 非法定白書…法律の定めはないが、閣議了解を得て発行されるもの
  • その他の白書…各省庁部局長以上の名で編集・発行されるもの

また通常、それぞれの「白書」は年次報告書として、毎年発行されています。

政府以外が発行する白書?

「白書」と呼ぶのが相応しいかは別として、地方自治体や民間調査会社等が「●●白書」等という名称で発行している書籍も数多くあります。

主な白書の種類

各省庁が発行している主な白書として…

  • 経済財政白書(内閣府)
  • 子ども・若者白書(内閣府)
  • 国民生活白書(内閣府)
  • 消費者白書(消費者庁)
  • 地方財政白書(総務省)
  • 情報通信白書(総務省)
  • 科学技術白書(文部科学省)
  • 文部科学白書(文部科学省)
  • 労働経済白書(厚生労働省)
  • 通商白書(経済産業省)
  • ものづくり白書(経済産業省)
  • 中小企業白書(中小企業庁)
  • 国土交通白書(国土交通省)
  • 観光白書(観光庁)
  • 環境白書(環境省)
  • 防衛白書(防衛省)

等があげられます。

また今回あげたもの以外にも数多くの白書が毎年発行されています。

白書の種類についてもっと詳しく知りたい方は、以下のサイトを御覧ください。

国会図書館リサーチナビ(日本・白書・年報)

白書はどこで読めるの?

「白書」は国民に知らせることを目的としているので、基本的に各省庁のサイトに各白書の内容が公開されています。勿論、誰でも無料で読むことができます。

またPDF版をダウンロードできる場合もあります。

Kindleで「白書」を読むメリット

中にはKindle本として無料で配布されている白書もあります。

PCやタブレット等をお持ちの方は、Kindle版を強くオススメします。その理由は、PDF版には無い便利な機能があるからです。具体的には…

  • 目次機能が便利…メニュー項目内に目次(論理目次)が表示されるので、わざわざ目次に戻って検索する必要はありません。
  • 文字サイズ変更…全ての白書ではありませんが、文字サイズの変更に対応している白書もあります。
  • 端末間で同期…別の端末で続きを読む時も、前の端末で読んだところにすぐにジャンプすることができます。

Kindle本として無料配布されている白書

Kindle本として無料配布されている白書を、いくつか簡単に紹介しておきましょう。

環境白書・令和3年版(環境省)

「2050年カーボンニュートラルに向けた経済社会のリデザイン」というサブタイトルで、循環型社会の形成に向けた、脱炭素社会への取り組みや、生物多様性の状況、気候変動問題等が紹介されています。

防衛白書・令和2年版(防衛省)

我が国を取り巻く安全保障環境や米国や中国、ロシア等、諸外国の防衛政策の他、サイバー攻撃、高出力レーザー兵器等、最新の軍事科学技術等も紹介されています。また自衛隊や各国の艦艇・兵器等の写真も数多く掲載されており、ミリタリーファンにはたまらない内容となっています。

情報通信白書・令和3年版(総務省)

「デジタルで支える暮らしと経済」というテーマで、国民生活におけるデジタル活用の現状や課題、企業におけるDXの取り組み等について紹介されています。またコロナ後の社会像について展望し、デジタル化による社会課題の克服と経済再生に向けて必要となる取組についても考察しています。

経済財政白書・令和2年版(内閣府)

「コロナ危機:日本経済変革のラストチャンス」というサブタイトルの元、新型コロナウイルスが日本経済に与えた影響や、働き方の変化や「女性の就業と出生をめぐる課題と対応」「デジタル化による消費の変化とIT投資の課題」等について紹介しています。

まとめと感想

今回は、政府が発行する「白書」について紹介しました。いかがだったでしょうか?

私は、つくづく便利な世の中になったと感じています。

私が若かった頃は、白書を読むためには、図書館に通うか、何千円もする書籍版を購入する必要がありました。

それが今ではどうでしょう。各省庁のサイトにアクセスすれば、簡単に読むことができますし、Kindleの電子書籍として無料で提供してくれています。

しかも、最近の白書は、昔の様に白黒ではなく、カラーでしかも写真や図等も多く取り入れられています。

皆さんも是非、そんな「白書」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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