【楽しく学ぶ心理学】テスティング効果 

人は誰でも、ココロにクセを持っています。

自分の心をあなたは知りたくないですか?

今回は、池谷裕二先生の「自分では気づかないココロの盲点」(講談社)より、心理クイズを一問紹介します。

さあ、あなたも問題に挑戦してみて下さい。奇妙なココロの癖が明らかになるでしょう…

問題:「記憶力を強くする」

来週テストがあります。英単語を暗記しなくてはなりません。

どちらの勉強方法がより記憶に定着するでしょうか?

①単語リストをしっかり眺めて、繰返し頭に叩き込む

②繰り返し確認テストを解いてみる

解答解説

答え:②繰り返し確認テストを解いてみる

脳は入ってきた情報を「記憶すべきかどうか」と品定めします。この時の判定基準は「出力」の頻度です。

脳は「この情報はこんなに使う機会があるのか。ならば覚えておこう」と判断します。決して「こんなに頻繁に出会うのか。ならば覚えておこう」ではないことに注意して下さい。

ですから、繰り返し学習して頭に叩き込むよりも、テストを解くことでその知識を使ってみるほうが、記憶としてよく定着します。

テストの効果はてきめんです。まとめ図を書きながら覚えるよりも、テストに勉強を取り入れるほうが効率的なのです。

物知りの人は、ぼほ例外なく「おしゃべり」です。他人に向けて出力し、記憶を強化しているのでしょう。

テスティング効果(Testing Effect)とは…

受動的な反復学習より、頻繁にテストを受けるほうが、記憶が強化されること

まとめと感想

今回は、「テスティング効果」について紹介しました。

いかがだったでしょうか? みなさんは勉強する時、「参考書派」ですか?それとも「問題集派」ですか?

私の場合は、どちらかというと「参考書派」でした。参考書を読み、その内容で重要な部分をサブノートにまとめる。そんな学習を中心にやっていた記憶があります。

問題集を何度も繰り返し解くという学習方法を中心に行っているクラスメートももちろんいました。

今回学んだ「テスティング効果」によると、「問題集」を学習の中心に据えた方がよさそうですね!(^^)!

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