英語で百人一首 第六首「かささぎの…」中納言家持

日本人のこころ「小倉百人一首」

藤原定家卿が編纂した「小倉百人一首」。

その中から毎回一首、ピーター・マクミラン先生の「英訳」も交えて紹介・解説します。

今回は和歌番号第6番「中納言家持」(大伴家持)の一句。

第六首「中納言家持」

かささぎの 

渡せる橋に 

おく霜の 

白きを見れば 

夜ぞ更けにける

小倉百人一首 第六歌 中納言家持より

ピーター・マクミラン先生の英訳

How the night deepens.

A ribbon of the whitest frost

is stretched across

the bridge of magpie wings

the lovers will cross.

「WHACK A WAKA 百人イングリッシュ」(ピーター・マクミランより)

第六首:現代語訳

七夕の夜、天の川にかささぎが、かけ渡すという天井の橋。その橋のように見える宮中の階段に霜が真っ白に降りているのを見ると、夜がしんしんと更けるのを感じます。

鵲(かささぎ)

カラス科の鳥。全長約45センチ。尾が長く、肩と腹が白く、ほかは緑色光沢のある黒色。雑食性。ユーラシア大陸と北アメリカ西部に分布。日本では佐賀平野を中心に九州北西部にだけみられ、人里近くにすむ。天然記念物。かちがらす。朝鮮烏。高麗烏。

歌人「中納言家持」(718~785)

大伴家持。「万葉集」の編者のひとりといわれます。もともと武人として朝廷に仕える高い家柄で、家持も従三位中納言にまでなりましたが、藤原氏の勢力におされ晩年は不遇でした。

雑記・感想

宮中の階段に霜が降りる様子を見て、天の川伝説に想いを馳せる家持。

果たして、この句は、どの季節に詠まれたのでしょうか…

霜とあるから冬に詠まれたのかな…

それとも、心の情景を詠んだものなのか…

私には、わかりません。

だけど、さすがは万葉集撰者の一句ですね。

目を閉じて、この歌を諳んじれば、ロマンチックな星空と恋慕の情がこみ上げてきます。

今回は雑記として「七夕にまつわる」お話をしましょう。

七夕伝説…「織姫と彦星」

年に一度、7月7日の夜、織姫と彦星が天の川を渡ってデートをする…

皆さんも、ご存じ七夕伝説の物語です。

この物語は中国の「星伝説」が由来とされています。

天の川の西岸に住む機織りの名手・織姫と、東岸に住む働き者の牛使い・彦星が、織姫の父親である天帝のすすめで結婚しました。

しかし、結婚後は、仲睦まじくするばかり…二人とも全く仕事をしません。

これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしました。しかし今度は、悲しみに暮れるばかりで二人とも働かなくなってしまいました。

そこで、仕事に励むことを条件に七夕の夜に限って再会することが許されました。これを機にふたりは再び、仕事に励む様になりました。

七夕になるとカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度、再会するようになりました。

というものです。天の川で再会するロマンチックなシーンばかりに目がいってしまいますが、実は「働くことの大切さ」を教えるお話だったのです。

夏の大三角形

夏の大三角形とは、白鳥座のデネブ(かささぎ星)、わし座のアルタイル(牽牛星・彦星)、こと座のベガ(織姫星)…この3つの一等星を結んだ三角形のことです。

短冊に願いを込めて…

もうひとつ、七夕と言えば…七夕飾り。

笹に千羽鶴や提灯、吹き流し…そして願い事を書いた短冊…

特に子供のいる家庭では、今年も自宅に飾るよという人も多いのではないでしょうか。

七夕飾りと言えば、5色の短冊に願い事を書くのですが、実は願い事の種類によって、短冊の色を変える正しいのだとか…

紫(黒)の短冊…学業に関する願い事

「勉強の成績が上がりますように」や「高校に合格しますように」など

赤の短冊…両親や先祖に対する感謝

「お母さん、ありがとう…」や「おばあちゃん元気でいてね」など

白の短冊…規則や義務を守る願い事

「毎日朝6時に起きる…」「寝る前に歯磨きを忘れない…」など

黄の短冊…人間関係に関する願い事

「友達が沢山できますように…」「〇〇ちゃんと仲直りできますように…」など

青(緑)の短冊…成長に関する願い事

「逆上がりが出来るようになりますように…」等

皆さんは、どんな願い事を短冊に書きますか…

私の場合、願い事が沢山あり過ぎて、何枚短冊が必要になるか分かりません(笑)

まとめ

以上、大伴家持の一首、そして七夕伝説等について紹介しました。

「家内安全」「健康増進」「恋愛成就」…

人それぞれ、様々な願いがあるでしょう。

だけど今、人々の共通の願いをひとつあげるとすれば…

「疫病退散」ではないでしょうか…

なんとか、一日でも早く、コロナに怯えずに暮らせる日がやってきますように…

みんなで、お祈りしましょう…

今回も最後まで御覧頂き、ありがとうございました💖

<参考>
英語で百人一首・他歌の紹介記事はこちらからご覧ください。

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