英語で百人一首 第八首「わが庵は…」喜撰法師

藤原定家卿が編纂した「小倉百人一首」。

その中から毎回一首、ピーター・マクミラン先生の「英訳」も交えて紹介・解説します。

今回は和歌番号第8番「喜撰法師」の一句。

第八首「喜撰法師」

わが庵は 

都のたつみ 

しかぞ住む 

世をうぢ山と 

人はいふなり

小倉百人一首 第八歌「喜撰法師」

ピーター・マクミラン先生の英訳

I live alone in a simple hut

south-east of the capital,

but people of me as one

who fled the sorrows of the world

only end up on the Hill of Sorrow.

「WHACK A WAKA 百人イングリッシュ」(ピーター・マクミランより)

第8歌:現代語訳

私の草庵は都の東南にあり、そこで静かに暮らしている。

それなのに世間の人々は、私が住み辛い世の中から隠れて、この宇治の山に隠れ住んでいると噂をしているそうだ。

歌人:喜撰法師

平安時代のはじめの頃の人と伝えられていますが、生没年は不詳。

真言宗の僧侶、六歌仙のひとり

伝承では山城国乙訓郡の生まれとされ、出家後に醍醐山へと入り、後に宇治山に隠棲しやがて仙人に変じたといわれる。

雑記感想

世間の喧騒から逃れ、山奥に隠棲する喜撰法師。

平安時代も市井の人々の噂話は盛んだったようです。

本歌は、そんな世の中を嘆いた一句。

喜撰法師の気持ちに共感を覚えます。

もし、喜撰法師が現代社会に突然、タイムスリップしてきたらどう思うでしょう?

あまりに流言飛語だらけ…そんな世の中に…きっと卒倒気絶してしまうでしょう。

小さな子供でも楽しめる「坊主めくり」

さて、今回は余興として、「坊主めくり」の遊び方を紹介しておきましょう。

「坊主めくり」は絵の描かれた「読み札」のみを使用します。

絵姿のみを使用するゲームなので、字の読めない小さな子供でも楽しむことができます。

百人一首に最初に触れる機会として丁度よいのではないでしょうか?

ちなみに「小倉百人一首」には、

喜撰法師、僧正遍昭、素性法師、恵慶法師、前大僧正行尊、能因法師、良暹法師、道因法師、俊恵法師、西行法師、寂蓮法師、前大僧正慈円

12人の坊主(法師・僧侶)が登場します。

また、途中から出家して坊主になった入道として…

法性寺入道前関白太政大臣、入道前太政大臣

の2人がいますが、この2人も正式には坊主なのですが、貴族として活躍した期間が長かったので、殿として描かれている場合もあります。

そして最後に「蝉丸」

彼は、坊主であったという記録が残されていないので、「殿」です。しかし、絵札に描かれている姿から「坊主」とする場合もあります。

法性寺入道前関白太政大臣、入道前太政大臣、そして蝉丸

これら3人をゲーム中に坊主として扱うかどうかは、事前に決めておくとよいでしょう。

私の場合、この3枚の札を事前に見せ、子供に決めてもらうことにしています。

「坊主めくり」の遊び方

絵札を裏返しにして積み重ね、中央におきます。

このゲームは、絵の描かれた読み札が主役なのです。

順番にめくっていき、男の絵札の時は、その場で積み重ねたままにします。

女の絵札が出た場合は、今までにめくった札、全部をもらうことができます。

逆に、坊主の絵札が出ると、自分が持っていた絵札を全部返さなくてはなりません。

このようにして、積んであった絵札全部をめくり終わった時に、自分の持っている札の一番多い人が勝ちになります。

その他、天皇の札や、弓を持つ貴族の札が出た場合には、得点倍増など、様々なバリアントルールもあります。

余談ですが、任天堂DSソフト「だれでもアソビ大全」には坊主めくりが収録されています。

今回も最後まで御覧頂き、ありがとうございました💖

<あわせて読みたい>

当サイトでは、そんな小倉百人一首より毎回一首ずつ「英文訳」「現代語訳」も交えながら紹介しています。

また歌にまつわる「場所」の観光情報等も紹介しています。是非こちらも御覧ください。

WHACK A WAKA 百人イングリッシュ公式サイト

百人一首の英語かるた「百人イングリッシュ」

英語で百人一首 第一歌「秋の田の…」天智天皇

英語で百人一首 第二首「春すぎて…」持統天皇

英語で百人一首 第三首「あしびきの…」柿本人麻呂

英語で百人一首 第四首「田子の浦に…」山部赤人

英語で百人一首 第五首「奥山に…」猿丸太夫

英語で百人一首 第六首「かささぎの…」中納言家持

英語で百人一首 第七首「天の原…」阿倍仲麻呂

英語で百人一首 第八首「わが庵は…」喜撰法師

英語で百人一首 第九首「花の色は…」小野小町

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